完璧主義という名の病
のらくら日記。
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という訳で
今日はお休みだったので家で寝倒しました。
本当は図書館に行こうかなと思ったのですが、月曜は休館だったという。
そして先週の報告なのですが、我が家のおじいちゃん猫が天国に還りました。
本当は亡くなるまでの下りを詳しく書こうかなと思ったのですが、それも何なのでやめておきます。その代わり思い出を語ります。
十八年も一緒だった存在がいなくなるというのは変な感じです。
今までいるのが当たり前すぎたので、いないことをナチュラルに忘れてしまって、「ドアを開けっ放しにされないようにちゃんと閉めておかなきゃ」とか「寒くなったら来るからこたつを温めておかなきゃ」とか思った後にいないことを思い出すという、この「ああ、もういないからいいんだ」と気付く瞬間。この喪失感が地味に、きます。
暗い廊下を歩くとき、暗がりにひっそりといるかもしれない猫を踏まないようにゆっくり歩いたり、ドアの外に鎮座しているかもしれない猫にぶつけないようにそーっと開けたり、そんなことがもう癖になっているのです。(ちなみにおばあちゃんは廊下でぼーっとしていることがほぼないので、そして人間と出遭うとさささっと移動していくので、おばあちゃんのためにはあまり必要ない癖です)
ブログに登場させていたここ数年はまさにおじいちゃんといった感じだったので、おじいちゃんと呼んでましたが、彼にも若い頃が当然ながらありました。
親はよく、「ほら弟が鳴いてるよ」「弟の面倒見てやってよ」と私に言っていました。
彼が家に来た時には私もまだ子供だったので、彼がやらかしてくれることには真剣に怒ってました。インク壷をひっくり返されるとかそんなベタな展開は朝飯前だぜ。今思えば自分が蓋閉め忘れたのが悪いんですが。
怒っても全く通じず、頭が悪いのか王様なのかわからない奴で、とにかく言っても聞かないので結果的に甘やかされ放題でしたが、やんちゃで無邪気でとんでもなく可愛い奴でした。
遠慮なく怒ってもその直後に100%の愛情を向けてくる相手を嫌いになれますか? なれません。根負けします。必ずです。
彼と過ごして、頭が良く従順であればそれに比例して愛されるという訳ではないというのが、理屈ではなくよくわかりました。
彼が若い頃は家外出入り自由だったので外ばっかり遊び歩いていたし、こちらも毎日忙しかったので、一緒に過ごす時間が長くなったのはここ数年です。
彼がおじいちゃんになり、行動範囲が狭くなってからは、常時私の部屋に入りたがるようになりました。老境に入ってからのまさかの蜜月。
寒い日には膝に乗りたがり、暑い日にはクーラーが寒いと言ってやっぱり膝に乗りたがり、年とともに甘えたになりましたが可愛かったです。
自己主張が激しい奴だったのでやかましかった分、今はとても静かです。
おばあちゃんはもともとごはんを要求するときくらいしか鳴かないので、何処からか猫の鳴き声が聞こえてくることもありません。
撫でて、猫が幸せそうな顔をして、それを見てこちらも幸せになるという幸せ循環が奴とはもう出来ないのが残念です。
猫よ幸せをありがとう。十八年の間に私が感じた、幸せや癒しや安らぎといったものの何割かは君のお陰でした。
それから、奴の臨終にあたり我が儘を聞いて下さった上司の方&職場の方たち、本当にありがとうございました。
またね!