完璧主義という名の病
のらくら日記。
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という訳で
「名前探しの放課後」上下、読了しました。
学校が舞台で学生たちが主役の物語というのは、それだけでもう何だかわくわくするので、個人的にはとても好きです。
ちょっとネタバレ含む感想→
まず一言、メジャースプーンのキャラ出すぎです。(笑)
わかっただけでも五人出てました。
あと、うろ覚えですが凍りのくじらのメインキャラも大体出ていたような。
メジャースプーンが大好きなので、ついついメインの主人公二人よりもメジャースプーンキャラが出てくるのを楽しみに読み進めてしまいました。
私の個人的な好みの順位は、ぼくのメジャースプーン=子供たちは夜と遊ぶ>スロウハイツの神様>名前探しの放課後>凍りのくじらです。
スロウハイツを読んだのは昔過ぎて記憶がおぼろげなのでこの順位ですが、もしかすると同列一位だったかもしれません。
スロウハイツの登場人物はもう皆大人だったので、そこが唯一、メジャースプーンや子供たちは~より順位が下になる要因と言えなくもないです。
学生、少年少女が好きです。
超ネタバレ含む感想→
メジャースプーンの二人がちゃんと安定感のあるカップルになっていて、それだけでにやにやしてしまいました。
それと、名前しか出ていないトモやタカシがきっと出てくるだろうなと思ったら本当に出てきました。ちょこちょことメジャースプーン読者にしかわからない過去話をしてくれるのもうれしい。読んでない人にはただの思い出話ですが。
面白かったのですが、この方のお話は主人公ですらも読者に全てを語ってはいない、というのがある意味常套手段なので、今回もそうなんだろうなと読み進めてしまいました。
今までの小説では、たとえば「Aに動揺しているように見せかけてBに動揺していた」というような場合や「Aについて話しているように見せかけてBについて話していた」というような場合には、読者が自然にAの方についてなんだと誤解できるようにさり気なくフォローが入れてあったのですが、今回はそれが弱かったように思います。
なので、登場人物が突然読者には意味不明な会話をするのにそれに対してダミーの説明すらないという、いささか不自然なことに。
それと、主人公の女子の方が個人的には可もなく不可もなく…というか好きになれるようなエピソードが特になかったので、やや置いてきぼり感を味わいました。
せめて容姿を少し可愛くしてくれるとかね…! どうでもいいんですが男子は割と格好良さそうな描写がつくのに、女子は地味とか可愛い方でもないとか、何故なんですかー。女子も可愛くして! 小説だから関係ないのはわかっているけれども!(笑)
しかしこれレビューでもありましたが、ぼくのメジャースプーンを読んでいない人にはエピローグは意味不明なんじゃないかと思います。
むしろ読んでない人にはエピローグは不必要、全てはお祖父さんの強い思いが引き起こしたタイムスリップ、で説明がついたのではないですかねー。不思議話ではありますが。
とりあえず、「ぼく」とふみちゃんのその後がわかっただけで大満足です。
それと、関係ないんですが、水泳で引退する主人公のネタ被りにちょっと笑いました。水泳で将来有望で怪我で引退ってとこ以外の部分は何一つ被ってませんが!
すっかり失念していましたが、他の読んでない辻村作品もこの機会に図書館で借りればよかったです。まったく私ときたら。
そういえば昨日のボカロリンク、思いっきり間違えていたので貼りなおしました。これでちゃんと聴けるはず。
すいませんでした。