完璧主義という名の病
のらくら日記。
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纏足
纏足について調べていたら(最初は全然違うものを調べていたはずなのですが、いつの間にか何故か纏足に行き着いていた)、纏足というのは予想より随分恐ろしい風習?だったということが発覚してビビりました。
あ、一応書いておきますと、纏足(てんそく)=幼児期より足に布を巻かせ、足が大きくならないようにするという、かつて中国で女性に対して行われていた風習をいう、そうです。
勝手な想像で、少々きつめに布を巻きつけたらあまり足が大きくならないのかしら…(´▽`)などと思っていたらとんでもない。足の指を内側に折り曲げてきつく縛り消毒のとき以外は決して緩めず、夜も眠れぬほどの痛みと発熱を伴うそうです。しかも形が出来るまで何年も続く。
ど、どんな拷問!?
十センチ前後が金蓮と呼ばれたそうですが、十センチって五歳児よりも小さくないですか…? でも纏足を施していないと嫁の貰い手がない、というくらい皆やっていたらしい。
纏足が流行した理由としては、足が小さいのが女性の魅力だという共通認識があったとか、足が小さいと歩行が困難になるのでそこに女性の弱弱しさが求められたとか、そのお陰で女性は家から出にくくなるので貞節を維持しやすくしたとか、色々支配的な理由があるらしいです。そして災害時には走れなかったので男性より死亡率が高かったとか。
纏足は普通母親が娘に施すものなのですが、男性優位の社会では娘を産んでしまった時点で母親は敗者なので、その負けを取り戻すように娘の足を小さく小さく締め付けて、せめて良い家に嫁げるようにと頑張ったらしいです。
しかし娘の悲鳴を聞くのがしのびないという母親は、纏足婆という纏足を施すのが仕事の人に代理でやってもらっていたそうな。
纏足で無理に整形された足の骨のレントゲン写真なども見ましたが、甲の辺りで見事に折れ曲がっていてまさにハイヒールのようでした。
素足は寝室で夫にしか見せないというほど秘密中の秘密だったらしいですが、纏足を施され続けた足は不気味な肉塊になっていたようなので、それで夫が喜んだとは…あまり考えられないのですが…どうなのでしょう。
でも、纏足も末期の頃では、纏足を施された妹の泣き叫ぶ声を聞くに堪えず、嫁の貰い手がなかったら自分が面倒を見るからと兄がやめさせた、というお話もあるそうです。ちょっと萌える。
結局母親としては、娘の行き先がちゃんと決まれば娘を産んでしまったという罪の意識から逃れられるので纏足しなくても良かったようですね。
それと、いくら巻き直されても自分で纏足の布を切ってしまって、とうとう母親に纏足を諦めさせたという剛の者も僅かながらにはいたようなので、それは少し安心しました。
別に纏足のことを調べたかったわけではないんですけどね。